米Microsoftは旧バージョンのOSの提供を停止し、サポートを打ち切ることもできる。しかし、だからといってユーザーが古いOSを使わなくなるというわけではない。
Microsoftは先週、今月いっぱいでWindows 98の販売を停止すると発表した。しかし新たに行われた調査によると、大企業から中小企業までの幅広い企業において、かなりの数のユーザーが、いまでも同OSを使っていることが明らかになった。
この調査は先週、カナダの技術コンサルタント、AssetMetrixが発表したもので、80%以上の企業にいまでもWindows 95やWindows 98を搭載したマシンがあるという。また、これらの古いOSを使っている企業のうち、平均39%のデスクトップでWindows 95かWindows 98が動いているという。
AssetMetrixの研究部門の管理ディレクター、Steve O'Halloranは、「Windows 9Xの存在はいまだに多いことが分かった」と述べる。この調査は、従業員数10人〜4万9000人の企業670社の37万2129台のPCを対象に行った。
企業の規模は、古いOSがどのくらい用いられているのかを決定する要因にはならないようだ。調査では、大企業も小規模な企業と同じくらい古いOSを用いていることが明らかになった。総じて、Windows 95が全OSに占める割合は14.7%で、Windows 98は12.5%となっている。最も良く使われていたOSはWindows 2000で、半分をわずかに上回る割合で動いており、その前バージョンにあたるNT4がいまだにデスクトップの13.3%を占める。
Windowsの最新バージョンであるWindows XPの割合は、わずか6.6%にとどまっている。
消費者を見ても、いまだにWindows 98ユーザーは多い。米Googleは、今年9月に実行された29%の検索がWindows 98搭載マシンで行われたと報告している。それに対し、Windows XPベースのPCは38%で、Windows 2000は20%という。
この調査は、Microsoftが今月末でWindows 98やその他のソフトウェアの旧バージョンの流通を停止すると発表したのと同じタイミングで発表された。Microsoftは、Windows 98のサポートを2004年1月中旬まで延期する計画で、その後はWebベースのセルフサービス式ヘルプしか提供されない。
Microsoftのポリシーによると、通常の場合、同社がセキュリティに関連したパッチを発行することを必要としないとしているが、電子メールの発表文では、今後脅威が出現すればそれを評価すると述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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