IBMは2日(米国時間)、同社が行った特定の取引について米証券取引委員会(SEC)が調査に乗り出していることを明らかにした。
SECが求めているのは、IBMがどのように利益を認識していたかについての情報で、特に2000年と2001年の2年間に同社が行った特定の取引に重点を置いて調べを進めている。IBMはこの調査が、レジや店舗販売時点情報管理(POS)製品を製造している同社の小売ソリューション部門と同部門の顧客企業の1社との関係についての調査だと確信していると述べている。
顧客の名は明かされていないが、IBMによるとSECはかねてからこの顧客に関する問題の調査を進めており、IBMも調査に協力してきたという。
IBMでは、SECはこの調査を事実関係の調査だとしており、まだこの問題に関していかなる結論にも達していないという。同社は今後も引き続きSECの調査に全面的に協力していくとした上で、同社の業務、会計実務ともに適用規則に合致していると確信している、と付け加えた。
IBMのPOS部門は過去3年間に、Kmart、Virgin Entertainment、Boots(英国の化学会社)など、多様な業種の企業と契約を結んできた。
SECの代表は、(SECの)関係者は継続中の調査について公言できないとして、コメントを控えた。
IBM株はIsland ECN(アイランド電子商取引ネットワーク)の営業時間後取引で2ドル以上値を下げ、2日の後場では84ドル93セントで取引された。同社株の終値は前日比71セント安の87ドル33セントで、下落率は1%弱だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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