Windows向けブラウザーの新版Opera 7をリリースしたばかりのノルウェーOpera Softwareが、Macintosh向けOperaの開発中止を検討している。米Apple ComputerがウェブブラウザSafariを開発したことが、サードパーティーのMac関連デベロッパーにとって大きな問題につながっている。
「今後、Mac版を製造しても利益につながらない可能性がある。Appleの対応次第で決める」(OperaのCEO、Jon von Tetzchner)
Appleは今月初旬に開催されたMacworldで、Mac向けブラウザーSafariを発表、現在ベータ版を配布中である。Safariは、オープンソースのブラウザプロジェクト、KHTMLをベースにしている。KHTMLとは、UNIXワークステーション向けのオープンソースの画像インターフェース、K Desktop Environmentの一部だ。
「KHTMLの代わりにOperaを採用するか、もしくは、Safariを補う製品としてOperaにライセンスを与えるか、Appleに問い合わせた」(Tetzchner)。TetzchnerはAppleの返答によって、今後の動向を決めたいとしている。
しかしアナリストらは、Operaにはほとんど勝ち目がないとみている。「Appleの無料製品に勝負を挑むというのは、自らの首を締めることだ」(eMarketerアナリストのRoss Rubin)
Appleはここのところ、Mac向けマルチメディアやインターネットアプリケーションの開発に精力的に取り組んでいる。そのような動きの中、前期にはオンライン音楽サービスの米MusicMatchがMac向け製品の発売中止を決めた。
「AppleがKHTMLを選んだように、製造メーカーはオープンソースを選ぶ傾向にある。Operaは今後、益々苦境に立たされるだろう」とアナリストらは指摘する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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