Microsoftは米国時間29日、「Windows Vista」の第2ベータ版が年内にリリースされる予定はないことを明らかにした。
同社は「Windows Vista Beta 2」の投入時期について、2006年に入ってから詳細を発表すると述べただけで、具体的な期日には言及しなかった。Microsoftは当初よりBeta 2の投入時期を明らかにしていなかったが、12月か2006年1月にはリリースされると予想する人も多かった。
ただしMicrosoftでは、Vistaの正式バージョンが2006年後半に発表される計画であることには変わりがないと述べている。
MicrosoftのWindows部門コーポレイトバイスプレジデントであるAmitabh Srivastavaは「われわれは依然として、2006年後半の一般公開に向け、順調に開発を進めている」と述べた。
Microsoftはまた同日、Vistaの「Community Technology Preview(開発者用プレビュー:CTP)」の月次アップデートを終了すると述べた。3つ目のCTP版は、11月にリリースされる予定だったが、これは12月に延期されるという。
同社は9月にロサンゼルスで開催した開発者向けカンファレンス「Professional Developer Conference」において、最初のCTPを配布した。ここでMicrosoftは、CTPを通じて月次アップデートを行うと約束し、10月にはCTPのアップデート版を公開した。より従来型のテストバージョンであるBeta 1は7月に出されている。
Microsoftでは、過去のオペレーティングシステムをリリースする際に、CTPを公開したことはなく、ベータ版のみをリリースしていた。その一方で同社は、ソフトウェア開発ツールのVisual Studioなどの製品においてはCTPを利用してきている。
Srivastavaは、MicrosoftがCTPのリリースを通してWindows Vistaに関するフィードバックを得られたことから、Beta 2のリリースをさほど急ぐ必要がなくなったと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス