マクロメディアは10月12日、「Macromedia Studio 8 日本語版」の販売を開始した。Studio 8 は、Flashのオーサリングツール「Macromedia Flash Professional 8」とウェブオーサリングツール「Macromedia Dreamweaver 8」、ウェブグラフィックツールの「Macromedia Fireworks 8」、ウェブコンテンツの更新ツール「Macromedia Contribute 3」、コンテンツをFlash文書やPDFに変換できる「Macromedia FlashPaper 2」の5つのツールが統合した製品だ。
米国では8月8日に発表されているが、日本市場向けの製品「Macromedia Flash Basic 8」や機能も追加された。また、Studio 8だけではなく、単体製品も同時に販売する。
プロダクトマネージメント&マーケティングのバイスプレジデントであるJim Guerard氏は「Studio 8はマクロメディアの歴史の中でも最大のリリースといっていい。前回のリリースが2年前なので、ずいぶん開発に力を入れてきた」と語った。具体的には、複数あるプロダクトチームを世界各国の顧客の元に派遣し、新リリースで顧客が何を求めているかを調査した。その中でも、特にFlashとDreamweaverは、日本の顧客に対して長期に聞き取り調査をし、そのニーズに合わせた機能を搭載した。
これまで、マクロメディア製品には「MX」や「西暦」などがバージョン名として付与されてきたが、こうした調査の結果、「どのバージョンを自分が使っているかわからないなど、ユーザーをだいぶ混乱させていることがわかった。それからずっとバージョン番号を付与してきたFlash Playerのバージョンと、Flashオーサリングツールのバージョンとの混乱もあって、シンプルにすることがもっともいいと考えて単純にバージョン番号を付けることにした」(Guerard氏)
また、今回のStudioから同梱する製品を一部替えた。印刷やウェブ向けのイラストレーションおよびレイアウト作成ツールの「FreeHand」を外して、ContributeとFlashPaperを同梱した。今後FreeHandは単体でのみ発売する。これについて、Guerard氏は「ユーザーは、既存のウェブサイトのメンテナンスや更新にかなり時間をかけていることがわかったからだ。このプロセスをもっと効率化するためのツールがほしいという要望が圧倒的だった」と説明した。
価格は以下の表のとおりで、価格帯は従来のMXとあまり変わっていない。しかし、アップグレードが大きく変わった。Flash Professionalの単体のアップグレードが3万9900円で、約1万円足せばStudio 8へアップグレードできる。米マクロメディア副社長CEOテクノロジーアドバイザーの田中章雄氏は「ただ単にStudio 8にいきやすくしただけではなく、これまでのマクロメディアの歴史上もっとも緩いアップグレードポリシーを適用した」とし、どんな古いバージョンの単体製品からでも平等に5万400円でStudio 8にアップグレードできる。単体製品ごとのバージョンアップも同様に、過去のどのバージョンからもアップグレードが可能だ。
表:各製品の税込み価格
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旧製品のどのバージョンからもアップグレードが可能になった
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