サンフランシスコ発--IntelがVoIP最大手のSkypeとの提携を発表した。Intelは、Skypeとの結束力を強めることで、自社の次世代デュアルコアプロセッサ上でSkypeのソフトウェアを、より効率よく動作させることを目指す。
IntelのシニアバイスプレジデントPat Gelsingerは米国時間24日、VoIPネットワーク上で「ビジネスレベルの、高品質なオーディオ」を実現するために、Skypeと共同で研究開発していることを明らかにした。
Gelsingerは当地で開催されているIntel Developer Forumの基調講演で、「今回の提携を通して、ソフトウェア技術/コーデック技術/デュアルコアプラットフォームで構成されるIntelプラットフォーム上で、Skypeクライアント製品がよりスムーズに動作するようにしたい。提携を発表できてうれしく思う」と語った。両社のコラボレーションは、「VoIP利用者の増加と品質の改善」につながるという。
本提携の金銭面に関する条件は明らかにされていない。Intelのある関係者は、SkypeがIntelの投資子会社であるIntel Capitalから出資を受けることはないと述べた。
Skypeは、インターネットに接続されたPCを使って音声通話を実現するソフトウェアを開発している。Gelsingerによると、Skypeのソフトウェアは、約2年前の発表以来、1億5000万件以上ダウンロードされたという。Skypeによると、どの時間帯でも常に300万人にものぼる人々が同社のソフトウェアを使って通話をしているという。Skypeの年間売上高は明らかにされていないが、アナリストらは60億〜100億ドルの間だろうと予測する。
Skypeのソフトウェアは現在もIntelマシン上で問題なく動作する。Intelは、今回の提携を通して、次世代Centrinoモバイルプラットフォーム「Napa」(開発コード名)上での動作をさらに向上させる意向だ。2006年前半登場予定のNapaは、デュアルコアプロセッサ「Yonah」とマルチメディア機能が強化された「Calistoga」チップセットなどで構成される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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