米サンフランシスコ発--IntelのCEO(最高経営責任者)Paul Otelliniは米国時間23日、当地で開催中のIntel Developer Forum Fall 2005で基調講演を行い、新しいチップアーキテクチャや新世代コンピュータのプロトタイプを発表した。
同氏はまず、名前こそ明かさなかったものの、電力の消費を最適化する技術を備えた次世代マイクロアーキテクチャについて発表した。これは、Pentium 4の基盤となっているアーキテクチャ「NetBurst」で利用されている技術要素を組み合わせたものだという。この次世代マイクロアーキテクチャは、サーバ向けの「Woodcrest」、デスクトップ向けの「Conroe」、モバイル向けの「Merom」という、3種類の65ナノメートルプロセス世代デュアルコア製品で採用される。「Woodcrest」「Conroe」「Merom」は2006年後半に登場する予定。いずれも、64ビット互換や仮想化機能のほか、共通の管理機能を備える。
Otelliniは、これら新プロセッサのプロトタイプを搭載する、WindowsとLinuxのシステムを披露した。
またOtelliniによると、Intelは2010年までに、0.5ワットの消費電力で動作し、x86系プロセッサと同じ命令セットをサポートする新しいアーキテクチャを発表する予定だという。同氏は、同アーキテクチャが消費電力を大幅に抑えた携帯端末か、もしくは消費電力あたりのパフォーマンスが現行デザインの10倍になるシステムで採用されるだろうと述べた。
Intelはさらに、「ハンドトップ」という新しいスタイルの小型PCのプロトタイプも公開した。Otelliniによると、これはPCのもつ高い処理能力とハンドヘルド端末の運びやすさという長所を兼ね備えるものだという。また同ハンドトップは、丸一日分のバッテリ駆動時間を実現し、ワイヤレス機能を搭載する。これらのデバイス上では、通常のPCで利用するのと同じオペレーティングシステムを動作させることが可能だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」