ソフトウェアメーカーや有名ITベンダー数社は、企業によるオープンソース技術構築の共通基盤となるFree Standards Groupの最新Linux標準を支持することに合意した。
サンフランシスコを本拠とする非営利団体Free Standards Groupは13日(米国時間)、世界中のオープンソースソフトウェアメーカー各社が「Linux Standard Base 2.0」と呼ばれるガイドラインをすでに採用していると発表した。さらに同グループは、Advanced Micro Devices(AMD)やDell、Hewlett-Packard(HP)、IBM、Intelをはじめとする有名ベンダ各社が、すでに同ガイドラインを支持してLinux技術に取り組んでいることも明らかにした。
「いかなる標準でも、人々に認知されるためには、十分な数の支持者を獲得しなければならない」とFree Standards GroupのエグゼクティブディレクターJim Zemlinは述べている。「われわれは世界中のLinuxソフトウェアメーカーから全体的な支持を得ており、このことは他のメーカーからのサポートを得る上で大きな効果があるだろう」(Zemlin)
Linux Standard Base 2.0が最初に一般公開されたのは今年1月だが、Free Standards Groupはこのガイドラインの最終バージョンを13日に正式リリースした。
同団体がLinux Standard Base 2.0で目指しているのは、プログラマや企業がオープンソース技術に取り組む際の共通の評価基準を作ることだ。Linuxは、Linus Torvaldsが1991年にリリースして以来、主に個人が独自の変更を追加する形で構築されてきたが、長い年月のなかで、特にLinuxの独自バージョンによって利益を得ようとするRed HatやNovellなどの企業によって、多数の異なるバージョンに分裂している。
Free Standards Groupが、Linux Standard Base 2.0をLinuxに取り組む企業の事実上のガイドラインにすることができれば、Linuxベンダは、市場で支配的なMicrosoftのWindowsオペレーティングシステムとの競争でより接戦できるだろう。Microsoftは以前、Linuxに多数のバリエーションが存在することをWindowsのマーケティングツールとして利用し、多数のバージョンの存在は、Linuxが不安定で予測不可能であることを示すとの考えを示唆していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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