ワシントン州レドモンド発--Microsoftは29日(米国時間)、インターネットとPCのハードディスクの両方を検索できるツールのデモンストレーションを行い、検索技術への取り組みにおける進歩をアピールした。
MSN部門の責任者であるYusuf Mehdiは、レドモンドで年に1度開催されるMicrosoft Financial Analyst Meetingで、この検索ソフトウェアのプロトタイプを披露した。この技術はハードディスク内を検索し、ある単語にマッチする文書や電子メール、さらにはメールの添付ファイルまでを全て見つけ出す。Mehdiがデモしたバージョンでは、ページの右側にウェブ検索の結果も表示された。
Microsoftはこのデモで、同社が開発を進めてきた検索技術を初めて披露したことになる。Mehdiはこの検索ツールが「サービス」の一環になると述べたが、それ以上の詳細については明らかにしなかった。
通常は互換性のない各種ファイルを検索できる検索システムの構築は、長年にわたってMicrosoftの主な目標の1つであり、Bill Gates会長が支持するプロジェクトでもあった。
Mehdiが披露したPC検索技術では、ユーザーはMicrosoftのOutlookメールクライアントや、「マイドキュメント」などのWindowsフォルダの内部を検索できるようになっている。
Mehdiはインタビューのなかで、この技術はWindowsオペレーティングシステムをアップグレードしなくても利用できるが、PCにソフトウェアをダウンロードする必要があると述べている。コンピュータ上のファイルは頻繁にインデックス付けされるので、検索結果はスピーディーに表示されるとMehdiは説明した。
Microsoftはウェブ検索とローカルPC内の検索を統合すると見られているが、それが実現するのはWindows次期バージョン「Longhorn」になるというのが大方の予想だ。Mehdiは具体的な詳細には触れなかったものの、ローカルのハードディスク検索機能は、Longhornのリリースより前に提供されると述べた。
「ローカルPCの検索サービスは、間違いなくLonghornより前に提供される」と同氏は述べ、さらに新ファイルシステムが採用されるLonghornでは、いっそう強力な検索機能が利用できると付け加えた。
Mehdiによると同社はここ数カ月の間に、ローカルマシンのハードディスク検索技術において数多くの進歩があったという。なお、Microsoftは2週間前に、Lookout Softwareという小規模な電子メール検索技術会社を買収している。
Mehdiは、Microsoftが11カ月で完全なウェブ巡廻ロボットを構築したことを指し、同社の検索技術の見通しについて「課題に対しては当然謙虚に取り組んでいくが、われわれが成功するかどうかについては途方もなく楽観的だ」と述べた。
同氏はまた、MSN Musicサービスのデザインプレビューも行った。このサービスは今年中の開始が予定されているが、ただしその内容の詳細や具体的な開始の日付については明らかにされなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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