BEA Systemsのチーフアーキテクト、Adam Bosworthが同社を退社し、検索大手のGoogleに入社する。
JavaソフトウェアベンダーのBEAの広報によると、Bosworthは7月23日付けでBEAを退社し、同社のチーフアーキテクト兼先進技術開発担当シニアバイスプレジデントの職を辞した。同社広報担当者からは、Bosworthが去った後、BEAがこの役職を補充するかどうかに関するコメントは得られていない。
Bosworthはソフトウェア業界で高い評価を得ている技術者で、同氏がBEAに入社したのは、BEAが2001年にBosworthが働いていたベンチャー企業のCrossgainを買収したためだった。また同氏はCrossgainに参加する前、Microsoftに数年間勤務し、Accessデータベースなどの開発プロジェクトで成功を収めていた。
Microsoft時代と同様、BosworthはBEAでも複雑なプログラミング作業の簡素化を目指していた。同氏は、BEAのJava開発ツール「WebLogic Workshop」の設計に力を貸したが、ここでも使いやすさにフォーカスした。
Bosworthが、BEAで最近取り組んでいたのは「Alchemy」というプロジェクトで、これはソフトウェア企業向けの、モバイル環境で動くWebアプリケーション構築の青写真となるものだ。
Bosworthの退社は、現在激しい競争圧力に直面しているBEAにとって、とりわけ好ましいタイミングで起こった出来事とは言い難い。
Oracleの買収先候補リストに挙げられているBEAは5月、期待を下回る第1四半期の業績を発表した。同社はまた、今年初めに製品管理グループを再編成し、同部門のバイスプレジデント、Olivier Helleboidを長期計画担当に異動、合わせて最高マーケティング責任者のTod Nielsenを暫定的に製品開発責任者に任命していた。
なお、Googleの広報担当者からのコメントは、現時点では得られていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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