XML技術者育成推進委員会(斎藤信男会長=慶應義塾大学常任理事兼W3C Associate Chairperson)は11月25日、XMLの技術者認定制度「XMLマスター」を東南アジア、北米、ヨーロッパを始めとする全世界で展開すると発表した。
「XMLマスター」は、XMLのスキルをもった技術者の幅広い育成を目標に発足した認定制度で、同委員会が、現場で役に立つXML技術者育成のための適切な試験範囲と問題内容の審査を行う諮問機関となっている。
今回、中国を始めとする東南アジアに在住する日系企業内のITエンジニアや日本からの受託開発を行う海外企業などからの受験志願が多く、これら海外からの期待に応えるため、世界121か国、約4000拠点のプロメトリック公認テストセンターで04年1月中旬から「XMLマスター」試験を開始することにした。
海外で受験可能となる試験は、XMLの基礎技術を認定する「XMLマスター:ベーシック」の英語版試験で、試験内容は、XML文書に日本語を利用した一部の問題を除き、日本語版試験と同一のもの。海外での受験料は125ドル(USドル)となり、合格者には日本から「XMLマスター」認定証および名刺用ロゴシールが送付される。上位試験である「XMLマスター:プロフェッショナル」についても追って海外で開始していく予定。
なお、日立システムアンドサービスが中国大連市最大の大連華信計算機技術有限公司と共同運営する中国大連市のトレーニング試験センター(DHEE)では、04年1月から日本語版「XMLマスター」試験も受験可能とする。
今後、同推進委員会では、日本と同様に海外でもXMLマスター取得に適したXML関連コースをXMLマスター認定コースとして認定し、XMLマスター受験者への学習パスを提供していく予定。
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