NTTソフトウェア(鈴木滋彦社長)は、従来、製品別だった事業部を3つのソリューション事業グループに再編するとともに、8つのソリューションをコアコンピタンスとしてビジネス展開し、2010年度に売上高1000億円、経常利益100億円企業を目指す方針を発表した。
具体的には、同社が得意とするソリューション分野ごとに、「モバイル&セキュリティ」、「ネットワークサービス」、「エンタープライズ」の3つのソリューション別事業グループに再編成。これによって、技術のシナジー効果および技術者間の連携を促進し、ネットワーク基盤からアプリケーションまでのソリューションをトータルで提供する体制を確立した。
同社では、これに向けて、7月1日にコーポレートレベルのアカウントマネジャーの増員および、各事業グループに課題解決のためのソリューション提案を行う営業SEを配置し、顧客対応力の強化を図るとともに、市場開拓のためのマーケティング機能の強化など、営業体制を拡充・強化している。
また今回、事業グループ横断の組織として、「生産性革新センター」を新設。各開発過程でのリスクマネジメントの実施、全技術者のスキル情報と稼動情報をデータベース化し、人材運用の効率化によって、生産性の向上を図る。
各事業グループの主な取り組みとしては、「モバイル&セキュリティ」分野では、「モバイル応用ソリューション」と「モバイルネットワーク構築ソリューション」を中心に事業を展開するとともに、「セキュリティソリューション」においてセキュリティのライフサイクル全般を扱う「トータルセキュリティサービス」の拡充を図る。
さらに、e-Japan計画を視野に入れ、大規模ネットワークシステムに対応したPKIをベースとする個人証明書発行やシングルサインオンなどのソリューション提供にも注力する。同分野で、今年度130億円の売り上げを目指す。
「ネットワークサービス」分野では、「ブロードバンドサービスソリューション」と「IPネットワーク構築ソリューション」を展開する。VoIP技術、ネットワークセキュリティ技術などを適用したIPテレフォニーを中心に、安全性の高い通信を実現するIPネットワーク構築ソリューションを提供していく。同分野で、今年度130億円の売り上げを目指す。
「エンタープライズ」分野では、異なるシステムやビジネスプロセスを容易に統合・連携させ、戦略的にコントロールするEAI(Enterprise Application Integration)を中心とした「システム統合ソリューション」と、顧客とのコンタクトの強化によって優良顧客を囲い込むことで売上増に貢献するCRM・CTIなどを中心とした「顧客対応マネジメントソリューション」および、音声認識技術や自然言語処理技術の活用による「言語・音声応用ソリューション」を提供していく。同分野で、今年度90億円の売り上げを目指す。
同社では、今年度合計で350億円の売り上げを目標にビジネス展開を図っていく方針。
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