米Hewlett-Packard(HP)は米国時間4日、顧客企業がコンピュータグリッドを構築・維持する支援を行う新しいサービスプログラムを開始し、自社の全ての製品ラインにグリッド機能を備えると発表した。
グリッドは、コンピュータやコンピュータネットワークの集合体で、コンピュータの処理能力やストレージ機能、アプリケーションやデータを共有できるように接続されたものをいう。
HPによれば、グリッドはビジネスが抱えるさまざまな問題の解決に役立つという。たとえば作業負荷が増加した場合には、計算処理能力のような追加のリソースを必要に応じて利用できるようにすることで、問題解決に対応できる。
「今後18カ月から24ヶ月以内に、あらゆる製品がグリッド対応になる。これこそ、我々が強みにしたい分野だ」と、HPソフトウェア部門上級バイスプレジデントのNora Denzelは述べた。
一例を挙げると、同社のサーバやストレージ機器、PCなどには、それらの機器がネットワークに接続されたことを、グリッドが自動的に検知できるソフトウェアが付属してくるようになる。また、HPが米国時間3日にTalking Blocksを獲得したことで一層強化されたOpenViewソフトウェアは、グリッド上の1つのシステムから別のシステムにシームレスに移動するソフトウェアを管理できるようになるとDenzelは説明した。
HPが提供するもののなかではサービスが重要な部分となっており、ある企業がグリッド用のソフトを既存の機器にインストールするにはどうすればよいかといった小規模な調査から、フルスケールのアウトソーシング契約まで、各種のサービスを提供していく。また、顧客ごとにサービス内容が大きく変わるため、サービス価格を明示することは不可能だと、同氏は説明した。
HPのEnterprise Grid Consultingプログラムは、同社のAdaptive Enterpriseコンピューティング・オンディマンド戦略のなかのひとつで、顧客がグリッドを導入・管理するのを支援するものだと、HPは声明の中で述べている。
また、同プログラムはHPからグリッド関連サポートプログラムを購入できるオプションも提供するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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