メルコは、パソコンメモリの新技術を開発した。旧式メモリの「128MbitシンクロナスDRAM」にしか対応していないパソコンでも動作可能な「256MbitシンクロナスDRAM」を業界で初めて開発した。すでにパソコンを購入済みのユーザーを対象に販売する。
現在、家庭や職場で動いている約6割のパソコンは、旧式の128Mbitメモリモジュールを使ったシンクロナスDRAMにしか対応していない。しかし、128Mbitメモリモジュールは、今後、需要が見込めないことから、生産を取り止めるメーカーが出てくる可能性が高まってきた。
これを受けて、メルコでは、供給量の多い256Mbitメモリモジュールを使いながら、128MbitシンクロナスDRAMにしか対応していない既存パソコン上でも動くメモリ技術を新たに開発。これを「バーチャル バンク メモリ」と名付け、特許を申請した。
メルコでは、今後4年間は、128MbitシンクロナスDRAMの需要があると見ている。今回の新技術を使った製品は、128Mbitメモリモジュールの入手が困難になってきたタイミングで、販売に踏み切る。価格は従来の128MbitシンクロナスDRAMと同等程度か、逆に安くなるという。
今、店頭に並んでいる最新型パソコンのメモリは、ほぼすべて最新型の「DDRメモリ」を使っている。だが、将来、DDRメモリが旧式化し、供給量が減少した場合でも、今回開発した「バーチャル メモリ バンク」の技術を応用し、「新型メモリと既存パソコンとの互換性を維持できる」(畔上勝・パソコン関連事業部マーケティンググループリーダー)という。
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