東芝の米国法人は8日(米国時間)、米IntelのPentium Mプロセッサを搭載した新型Portegeノートブック2機種を発売した。
重さ約1.09キログラムという最軽量の新型「Portege R100」は、東芝の新しいフラグシップとなる。銅製品は、フルサイズのノートPCと同じキーボードを搭載するなど、機能を制限することなく、非常に小さく軽いノートブックを製造できる同社の技術力を誇示している。
R100は、出張の機会が頻繁にあり、基本的なWindowsアプリケーションを動かすことのできる、最も小さく最も軽いノートブックを望むユーザーや企業の重役クラスの要求を満たすよう設計されている。
この製品のデザインは、コンシューマー向けノートPC市場での、現在のトレンドの逆を行くもの。メーカー各社は、デスクトップPCの代替機とするべく、ノートPCに高速プロセッサと大型スクリーンを競って採用しているため、多くのモデルでサイズが大型化している。東芝自体も先週、そうしたデスクトップ代替モデルである「Satellite P25」を発売。P25の重量は約4.54キログラムにも達するもので、Pentium 4/2.8GHzを搭載し、17インチのスクリーンを採用している。
価格2299ドルのPortege R100は12.1インチのディスプレイを採用し、1GHzのPentium Mと、40Gバイトのハードディスク(HDD)を搭載している。このHDDは、東芝の1.8インチ型モバイル用ハードディスクのアップデート版で、同タイプのドライブとしては現在市場最小のもの。また、Intelの802.11bワイヤレスモジュールや、256MバイトのRAMも搭載されている。同モデルには、フロッピーディスクドライブや光ディスクドライブは搭載されていないが、外付けドライブを別途購入すれば、USBポート経由で接続可能だ。
企業各社がそれほど大量にPortege R100を購入するとは思われないため、東芝では光ドライブ用のベイを搭載して軽量化と現実性のバランスを取った新型の「Portege M100」も発売した。同モデルはR100よりもやや厚めで重量も増えるが、DVDドライブがインストールされた状態でも、約1.99キログラムに収まっている。
Portege M100はPentium M/1.2GHzプロセッサ、12.1インチのディスプレイ、256MバイトのRAM、40Gバイトのハードドライブ、Intel 802.11bモジュール、そしてDVD-ROMドライブが搭載されて2199ドルとなっている。
東芝が新たに出したこれらのノートPCには、同社の先行機種よりも高速なプロセッサ、内蔵型無線アクセス機能、そして大容量のハードディスクが搭載されているが、軽量型ノートPCの市場には競合他社の有力製品がひしめいている。
アナリストの話では、通常2キロ以下の重量の軽量型ノートPCは、その設計で多くの注目を集めるものが、実際の出荷量はノートPC全体の10%に満たないという。
HP、Dell Computer、IBMをはじめとする大手メーカーが、最近Pentium Mチップを搭載した新型軽量ノートPCを数多くのリリースしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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