米Veritas Softwareは米国時間6月23日、サーバ管理ソフトウェアのVeritas OpForce 3.0を発表した。ストレージソフトウェア企業として足場を固めてきたVeritas Softwareが、ユーティリティコンピューティングに乗り出すことになる。
「サーバのプロビジョニング」と呼ばれるサーバ管理は、高度に自動化したコンピューティングシステムへの第一歩とみなされている。「Veritasの新製品は、これまでのデータストレージ管理を中心とした戦略から、より広範なコンピュータシステムの性能向上に重点を置いた戦略への発展を図るものだ」(米IDCのストレージソフトウェア部門アナリストのBill North)
Veritas OpForce 3.0の狙いは、IT部門が手作業で行っているサーバ設定などの負担を軽減し、マシンの稼働率を上げることにある。同ソフトウェアはIT管理下にあるシステムを自動検出するほか、サーバの利用量に応じたサーバ資源の再割り当てプロセスを自動化する。
Veritas OpForce 3.0は、Veritasが今年初めに買収した米Jareva Technologiesのソフトウェアをベースにしている。また、Veritasは、自社のユーティリティコンピューティング路線に沿った技術を有する米Precise Softwareの買収も計画している。
しかし、ユーティリティコンピューティングに取り組むのはVeritasだけではない。米IBM、米Hewlett-Packard(HP)、米Sun Microsystemsも、自動化コンピューティング環境の構築を支援する各種サービスを提供している。
Northは「Veritasのサーバ管理ソフトウェアは、他社より成功を収めるだろう。他の企業は、ユーティリティコンピューティングの名の下で、自社のハードウェア製品を売り込むなどの思惑があるのに対し、Veritasにはそのような意図がないからだ」とみている。
Veritas OpForce 3.0は7月7日より利用可能となる。対応OSはSolaris、AIX、Red Hat Linux、Windows。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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