Linuxディストリビュータの米Red Hatは米国時間17日、同社の企業向け技術の契約数が好調に伸びたことなどから、第1四半期の決算がアナリストの予想通り黒字になったと発表した。
5月31日までの第1四半期の同社売上は、前年同期比39%増の2720万ドルに達した。純利益は150万ドル(1株あたり1セント)で、1年前の460億ドル(1株当たり3セント)の赤字から黒字に転換した。
「Red Hatは今年の滑り出しで、昨年の成長をそのまま引き継いでいる」と同社最高経営責任者(CEO)Matthew Szulikは、アナリストとの電話会議で述べている。
Red Hatは同四半期中に、同社の企業向け技術、Enterprise Linuxシリーズの契約を2万3500件獲得した。この契約数は、前四半期より10%増加している。
同社の第1四半期の企業向け技術契約による収入は、前年同期の600万ドルから倍増し、1230万ドル近くに達している。同様に、小売契約による収入も、360万ドルから450万ドルに増加した。
同四半期の組み込み型Linux開発サービスの売上は、1年前の100万ドルから74万6000ドルに減少したが、一方、企業向け技術サービスは780万ドルから900万ドルに増加している。
Red Hatは2003会計年度第4四半期に赤字に転落したが、同社はLinux製品の値上げによる財務状況改善に大きな期待を寄せていた。同社は、Enterprise Linux製品がインストールされているサーバ1台ずつに、年間サポート契約料を課している。
Red Hatは、米IBM、米Dell Computer、米Hewlett-Packard、米Sun Microsystemsのサーバメーカー上位4社とサポート契約を結んでいる。同社はLinuxカテゴリで主にSuSEと競合しているほか、Linuxを敵視する米Microsoftとも競争を迫られている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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