レッドハット、Linux対応のコンテンツ管理システム

 Red Hatは米国時間4月7日、企業向けアプリケーション製品ファミリーRed Hat Enterprise Applicationsを発表した。

 Red Hat Enterprise Application製品ファミリーはRed Hat Enterprise Linuxで稼動する。カスタム化したポータルサイト運用のためのRed Hat Enterprise Portal Serverや、ウェブコンテンツを管理するRed Hat Enterprise Content Management System (CMS)などで構成される。Red Hat Enterprise Linux製品と同様、Red Hat Network(RHN)でサポートを提供する。

 Red Hatの他にも、IBMやMicrosoft、Sun Microsystemsが上位レベルのソフトウェア販売に注力している。これらのソフトウェアでOSの出荷を押し上げると同時に、新たな収益を獲得するのがねらいだ。Red Hatの場合、主な収入源は年会費が最大2499ドルのRed Hat Enterprise Linuxだ。同製品には、大企業向けのRed Hat Enterprise Linux AS、ミッドレンジ向けのRed Hat Enterprise Linux ES、ワークステーション向けのRed Hat Enterprise Linux WSがある。

 Red Hatによると、フランスの小売業Carrefourやドイツの郵便サービスDeutsche PostなどがCMSを利用しているという。米Dunkin’ Donutsの場合、CMSとPortal Serverを利用して物流ネットワークの中心となるNortheast Distribution Centerを管理し、1500店のフランチャイズに在庫/配送情報を提供している。

 上位ソフトウェアを拡大するRed Hatの動きは、2000年の米C2Net買収から始まった。今回の新しいアプリケーションはRed Hatが2001年に買収したコンテンツ管理会社、米Ars Digitaのソフトウェアと知識をベースにしている。また、2001年に販売が開始されたRed Hat Databaseなども、Red Hatの拡大路線を物語っている。

 Entarprise Applicationファミリーの今後の計画について、Red Hatはコメントを控えているが、Java対応のサーバソフトウェアが可能性の1つとして挙がっている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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