米Intelの新製品ラッシュがしばらく続きそうだ。4月1日には2種類のCeleronプロセッサが発表されたが、今後もPentium 4のチップセットCanterwoodなど、デスクトップ向け製品が目白押しとなっている。
新発売のデスクトップパソコン向けプロセッサCeleronは、2.40GHz版と2.30GHz版。1000個ロット時の価格はそれぞれ127ドルと117ドルとなる。コンシューマ向けに開発されたCeleronだが、現在は法人市場でも普及している。
しかし、Intelの本格的な新製品ラッシュは、4月下旬に発売されるPentium 4搭載マシン向けチップセット、Canterwoodで幕を開ける。Intelの関係筋によると「Intelは、5月半ばにも後継版のSpringdaleをリリースし、Pentium 4の3.2GHz版も同じ頃にリリースする予定」という。3.2GHz版のリリースに伴い、チップ価格が軒並み下落すると見られている。
SpringdaleとCanterwoodに備わるシステムバスのクロック周波数は800MHz。現在のPentium 4マシンの533MHzや400MHzを一段と上回る速さだ。SpringdaleとCanterwoodは、ハードディスクとコンピュータ各部を高速でつなぐ次世代インタフェース「Serial ATA」を採用する。グラフィックチップとプロセッサ間の接続には高速のAGP 8X技術を使う。AGP 8Xは、現在のところワークステーションだけで提供されている技術だ。
またSpringdaleとCanterwoodでは、従来は1つだったメモリチャンネルを2つにする。これにより、プロセッサへのデータ送信量を増大する。また、DDR(double data rate)DRAMは、266MHzを上回る400MHzとする。
Intelの幹部によると、「SpringdaleとCanterwoodは、製造という観点から見れば全く同じ」だという。ただし、Canterwoodの方がPAT(Performance Acceleration Technology)と呼ぶ動作周波数の制御機能が高速化されるという。
パソコンメーカーの大半は、ハイパー・スレッディング・テクノロジを法人市場に宣伝する手立てとして、Springdaleを採用する予定だ。
1つのチップで複数のスレッドを並行処理できる同テクノロジは昨年11月に発表され、Pentium 4の3GHz版で利用可能になっている。しかし、多くのメーカーはいまのところ、この技術をコンシューマ向けパソコンのみでしか提供していない。Pentium 4の3GHz版搭載の法人向けパソコンやワークステーションは、この機能が「オフ」になった状態で出荷されている。
Intelの新しいチップセットが登場することで、IBMやDell Computerは今後ハイパースレッディングを「オン」にした法人向けマシンを提供していくという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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