スーパーコンピュータの世界でWindowsが用いられるようにするための取り組みを進めるMicrosoftがスーパーコンピュータ用Windows Serverの開発を終えた。
Microsoftは米国時間6月9日、「Windows Compute Cluster Server 2003」のコードが完成したことを明らかにした。同OSは、複数のサーバをつなげてハイパフォーマンスコンピューティングを実現するように設計されたものだ。スーパーコンピュータは長い間、SGIやCrayが得意としてきた分野だが、最近ではLinuxクラスタによる侵食を受けている。こうした状況であるにもかかわらず、Microsoftはこの市場に参入しようと計画を練ってきた。
2004年5月にCNET News.comが報じた第一報によって、Windows Compute Cluster Server計画の存在が明らかになった。その1カ月後に同社は、計画を認めている。
MicrosoftのHigh Performance Computing担当ディレクターKyril Faenov氏は電話インタビューに応じ「Microsoftは(このOSに)長期的に投資していく予定だ。市場に大きな影響を及ぼせると考えている」と述べている。
同社は、当初2005年の秋に投入する予定だった。
Windows Compute Cluster Server 2003の評価版は来週公開される予定だが、発売は8月になる予定だ。同社が直近に発表した計画では、同OSは2006年前半に出荷されるはずだった。
同OSは1ノードあたり469ドルで販売される。同社が提供する標準的なサーバ用OSより安い価格だ。バージョンによって異なるが、Windows ServerのStandard Editionは5クライアントアクセスで999ドルとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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