Advanced Micro Devices(AMD)は第3四半期、ほんの数%だがIntelからシェアを奪取した。このような小さな勝利も、積もり積もって大きな割合になりつつある。
調査会社Mercury Researchによると、第3四半期のAMDのシェアは、第2四半期比0.3%増の15.8%だった。第2四半期の15.5%というシェアも、第1四半期と比べて0.5%増えている。また前年同期のAMDの市場シェアは15.1%だった。つまり、AMDは1年間で1%近くシェアを伸ばしたことになる。
一方のIntelは、シェアが減少し81.9%となった。第2四半期の同社のシェアは82.5%で、1年前のシェアは83.3%だった。つまり、1年間で1.4%シェアを落としたことになる。
この数値には、Intelが独占契約しているMicrosoft Xboxのチップも含まれる(他の調査会社と同様、Mercuryも、最初に市場シェア数値を発表した後に値を改定することがある。そのため以前発表された数値とシェア値が一致しないことがある。誤差は概して0.1%の範囲内だ)。
「その他」に分類された企業各社の市場シェアは、2%から2.3%に増えた。このカテゴリには、ロボット製造メーカーやPCを自作するユーザー向けにマイクロプロセッサを提供するVia Technologiesや、Transmetaが含まれる。
Mercuryの数値には、Mac市場におけるPowerPCプロセッサの販売数は含まれていない(IDCによると、Macの販売台数は世界のPCの総出荷高の2.5%を占めるという)。
AMDのシェアが拡大し、Intelのシェアが縮小したという今回の調査結果には、両社のここ数年間の歩みが反映されている。Mercuryによると、AMDは第2四半期に以前よりノートPC市場に食い込むことができたという。同社のサーバ向けチップも以前より売れているが、ノートPCやデスクトップ向けチップと比較すると、販売数はほんのわずかだ。
これと対照的にIntelは、今年に入りいくつかの製品の出荷を遅らせたり中止したりしている。
AMDは過去数年間で失ったシェアを回復しつつある。同社は数年前、OpteronとAthlon 64の出荷を遅らせ、過剰在庫を一掃しなければならない状況にあった。2002年第1四半期、同社のシェアは18.2%だったが、翌2003年第1四半期には16.6%に下がっていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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