Oracleは23日(米国時間)、サプライヤやディストリビュータとの関係を強化したい企業をターゲットとする、同社のパートナー・リレーションシップ・マネジメント(PRM)パッケージの最新バージョンをリリースした。
Oracleによると、この新バージョンの「Oracle Partner Management」ではビジネスインテリジェンスツールが改善され、他の製品との統合も強化されているという。企業はこのパッケージによってサードパーティの流通チャネルをより有効に活用できるようになるとOracleは述べる。同社の顧客関係管理(CRM)製品シリーズの一部として販売されるこのパッケージは、企業がより多くの企業とコラボレーションするのを助けるように設計されたものだ。
「ビジネスプロセスの問題に対処することで、パートナーとの連携をスムーズにし、結果として、もっとたくさんのお金を稼ぎたいと考える企業が多くなっている」とOracleのCRM開発担当シニアディレクターLawrence Lindsayは述べる。「(顧客企業は)情報伝達に関して互いに依存する傾向を減らしたいと考えており、自分のシステムにセルフサービスで(情報伝達を)管理する仕組みを組み込みたいと考えている」
新パッケージには、ポータルようなユーザーインターフェースを持つ「Channel Manager Dashboard」が追加されている。これにより、企業は他社との提携や共有するアプリケーションの状況をよりよく把握できる。このダッシュボードには、パートナー企業が締結した契約の数や、保留になっている契約の数のほか、ある時点におけるパートナー企業間の金銭的関係などが表示される。また企業は、主要業績評価指標(KPI)と呼ばれるパートナー企業の成果を測るベンチマークを、独自に設定することも可能だ。
またOracleは新バージョンに、パートナー企業間での利用を想定した2つ目のダッシュボードも追加している。このダッシュボードは、企業のリサーチや事業調整能力を高め、ビジネス提携によって得られる効果を最大化するものだという。
新Oracle Partner Managementパッケージにはこの他に、OracleのいわゆるVirtual Enterprise戦略も含まれている。これによって、アプリケーションはOracleの他の企業向けソフトウェアとより効率よく統合されるようになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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