これらのアプローチのどれが普及するのか、あるいは別のアプローチが普及するのかは明らかでない。そのためウェブ開発者は、新しいプロジェクトにどのテクノロジを使うのか慎重に選ぶ必要があるだろう。
明らかなことは、変化が広がっていることだ。Scribdは同社のオンライン文書ビジネスで、FlashからHTML5などのウェブ標準に移行することを選択した。しかしGoogleは、ウェブ標準を熱心に支援しているにもかかわらず、YouTubeではビデオを提供する主な手段をFlashに頼り続けており、FlashをChromeに直接組み込んでいる。
Adobeは、次のバージョンのFlash Playerがいつ登場するかを述べていないが、手がかりが1つある。Adobeの最高技術責任者(CTO)Kevin Lynch氏は、FlashはGoogleの「VP8」ビデオ圧縮テクノロジをサポートすると約束し、そのバージョンは、VP8がリリースされた5月から1年以内に登場すると約束した。
もう1つ、次のFlash Playerで登場しそうな大きな項目は、64ビットのサポートだ。ここでもAdobeはスケジュールを明確にしようとしていないが、ブラウザがプロセッサとOSを追いかけて32ビットから64ビットへ移行していることを考えれば、早くリリースすることは優先事項にちがいない。
Flash開発者には明らかに、やらなければならないことが多くある。しかし、最も大切なことは、AdobeがFlashだけに賭けていると想定してはならないということだ。Adobeは、HTMLやCSSの世界にもますます関わっている。
同じAdobe MAXカンファレンスの別の講演は、ウェブアプリケーションをHTML5とCSS3で制作することに焦点を置く予定だ。アジェンダは、「最近のHTML、JavaScript、CSSの発展のスピードについてゆこう。HTML5は、ウェブにインタラクティビティとビデオを加えるための強力な方法になっている」と熱心に勧めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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