最後に一番関心が高いと思われるSuicaだが、Apple Payに登録できる Suicaカードは、Suica(無記名)、My Suica(記名式)、Suica定期券と記念Suicaのみ。クレジット機能のある「ビューカード」と一体型のSuicaは、Suicaカードとしては登録できないので注意が必要だ。また、iPhone 7でもオートチャージが利用可能だが、Apple PayにSuicaカードとビューカードの2枚を登録するだけでは利用できない。/p>
ただビューカードでSuicaにチャージするとポイント還元率が1.5%にアップする。このおトクさとオートチャージの便利さの両方を得るためには、「Suica」アプリを利用する。このSuicaアプリのチャージ用のクレカにビュー・スイカカードなどのビューカードを登録すると、オートチャージの設定ができる。
なお、ビューカードの中でも、JR東日本の駅ビルのショッピングセンターとの提携カードとして発行されている「ルミネカード」や「アトレビューSuicaカード」は、ルミネやアトレでQUICPay自体の決済ができないため、必然的にSuicaで支払うことになるが、その場合は割引きなどのサービスが受けられないので、そのままのプラスチックカードを使うのがオススメだ。
同じく「ビックカメラSuicaカード」も、ビックカメラやコジマで利用すると通常は10%のポイントが付くが、Apple Payで支払うと、他社のクレジットカードと同じ8%のポイントになってしまう(2016年12月現在)。「JALカードSuica」もマイルが2倍貯まる特約店のメリットが受けられないので、おトクに利用するためには、プラスチックカードが必要になる(2016年12月現在)。とはいえ、ビューカードはオートチャージを利用するのに欠かせない存在。ルミネやビックカメラなど、提携先のお店を利用する場合はプラスチックカードと、使い分けることを心掛けたい。
iDはAndroidで利用できるおサイフケータイでは2つまでしか設定できないが、Apple Payの場合は、登録できる8枚までなら何枚でも可能。QUICPayは1回の買い物で利用できる上限額が通常2万円までだが、Apple Payなら「QUICPay+対応店」が利用でき、2万円以上でも支払いができる。QUICPay+対応店にはビックカメラやコジマ、ソフマップ、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどがあるので、高額の買い物もスピーディーに支払えるというわけだ。
ただApple Payで気軽に支払えるようになった分、気を遣いたいのが支払い金額の管理だ。電子マネーはあまりに簡単に支払えるので、出費が増える傾向にある。管理を行き届かせるという意味でも、登録するカードはiD用、QUICPay用、Suicaのチャージ用と最小限にとどめたい。その方がクレカを利用した時に貯まるポイントも分散しないので、有効期限などを管理しやすく、ポイントを電子マネーや金券、商品などに利用する時にも活用しやすい。
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