Apple Payには8枚のカードが登録できる。Apple Payの便利さを満喫するには、Suica用に加えて、iDやQUICPayとして利用できるクレカをバランス良く持ちたい。しかも頻繁に利用するなら、できるだけトクできるカードを登録したいものだ。そこで、iD決済となるdカードとソフトバンクカードを組み合わせたいQUICPayのカード、QUICPay決済になるau WALLET クレジットカードと組み合わせたい、よりベストなカードを考えてみた。
その際、おトクさはポイント還元率で考えた。通常、クレカを利用するとポイントが付き、そのポイントをそのまま1ポイント=1円で利用できたり、商品に引き換えられたりするが、ポイント還元率とはそのポイントが、実際に何円分になるのかを示す値。一般的なクレカでは0.5%の還元率だが、最近では1%のカードが主流になっている。
まずauユーザーがiD系のカードを選ぶ場合、dカードとソフトバンクカードは除くと考えると、選択肢は「三井住友カード」と「イオンカード」。これらの一般的なカードはいずれも0.5%のポイント還元率だが、よりメリットの大きいのはイオンカードといえる。
イオンカードをイオンやダイエー、マックスバリュなど、イオングループ各店で利用すると、ポイントが倍になり、還元率が1%になるからだ。しかも毎月20日や30日は買い物代金が5%オフになり、毎月10日にはイオングループ以外の加盟店でもポイントが倍になる。イオンやダイエー、マックスバリュ店舗ではiD決済ができ、イオンカードの場合、決済することでポイントが貯まるので、Apple Payの支払いでもプラスチックカード同様にメリットが得られる(一部対象外特典あり)。イオンカードの中でも選びたいのはイオンSuicaカード。JR東日本のSuicaアプリに登録して、Apple Payと連携すれば、Suicaのオートチャージが利用できる。
ただdカードはポイント還元率が1%になり、ドコモユーザー以外でも入会できるので、auユーザーでもdカードを持つという選択はアリだ。
一方、ドコモやソフトバンクユーザーがQUICPay系のカードを選ぶなら、ポイント還元率で考えると1%の「オリコカード」か楽天カード。中でもメリットが大きいのは楽天カードといえる。楽天市場や楽天トラベルなど、楽天グループのサービスを利用することでポイントアップがあり、おトクになるからだ。
ただサークルKサンクスや大丸、松坂屋、ミスタードーナツなど、楽天の共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」の加盟店で得られる原則100円につき1ポイントは、Apple Payの決済では付かない。また、エネオスやてもみんなどでのポイント2倍も対象外になる。いつもと同じようにトクしたい場合は、楽天ポイント管理ツールの「楽天PointClubアプリ」をiPhoneにインストールして、対象店舗で提示しよう。
なおクレカの中には、通常の決済ではポイント還元率が低くても、自社の店舗でおトクになるカードも多い。例えばTSキュービックカードの「ENEOS CARD」の場合、通常は0.5%のポイント還元率でも、ENEOSで利用すると最大3%になる。一般的におトクという観点でイオンカードと楽天カードを選択したが、自分のライフスタイルに合わせて、利用頻度の高いカードを改めて考えて欲しい。
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