Appleの第4四半期業績について詳しく見てみよう。
まずは「iPhone」からだ。
販売台数は4550万台で、アナリストの予想をわずかに上回った。第3四半期から13%増加したが、前年同期比では5%減だった。
第4四半期は、平均販売価格(ASP)が前期の595ドルから618ドルに微増した。このことは、さらにハイスペックなiPhoneにお金をかけてもいいという消費者が前期より増えたことを示している。だが、ASPが641ドルだった2016年第2四半期と比較すると、低価格モデルの「iPhone SE」が依然としてASPを押し下げているようだ。
「iPad」の販売台数は920万台で、2011年第3四半期以来で最低となった。当時はiPadの発売から5四半期後という時期で、販売台数がどこまでも伸びると思われていた。
2016年第4四半期のiPad販売台数は前期比7%減、前年同期比6%減だった。
iPadのASPは前期の490ドルから460ドルに低下。これは「iPad Pro」の売れ行きに陰りが見え始めたことを示しているのかもしれない。
「Mac」の販売台数は、明暗入り交じる内容となった。販売台数488万台はそれほど悪い数字ではなく、Macの場合、500万台近辺なら上出来と言える。ラインアップが古くなってきている今ならなおさらだ。ただ、前期から15%増加してはいるが、それでも前年同期比では14%減少している。
「Apple Watch」の売れ行きはどうだろうか。Appleは販売台数を公表していないが、データに基づいて推測することは可能だ。
Above AvalonでAppleの動向を追うアナリストNeil Cybart氏がデータに基づいて算出した数字によると、Apple Watchの販売台数は200万台前後で、ASPは400ドル弱だという。
この場合、Apple Watchの第4四半期の売り上げは、およそ8億ドル弱だったことになる。iPhoneやMacのようなドル箱製品、あるいはiPadと比べても微々たる金額だが、それでもエコシステムが拡大していることを表している。
これらの数字は初代Apple Watchのものであることに注意してほしい(「Apple Watch Series 2」の売り上げは2017会計年度第1四半期決算に計上される)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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