「Apple Music」をまずは使ってみた(後編)--ソーシャル機能やプレイリストの第一印象 - (page 3)

Sarah Mitroff Xiomara Blanco (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2015年07月06日 07時30分

 自分でプレイリストを作成することも可能だ。「My Music」タブにアクセスしてプレイリストをタップし、小さな「New」ボタンをタップするだけでいい。プレイリストに名前を付けて保存し、楽曲の追加を始めよう。Apple Musicと「Spotify」のプレイリストには、1つ大きな違いがある。Apple Musicのプレイリストは、アプリ外では友人としか共有できない。プレイリストを公開して、他のApple Music登録ユーザーが見つけられるようにする方法はない。対照的にSpotifyでは、ユーザー作成プレイリストの大規模なコミュニティーが形成されていて、誰もがプレイリストを探して保存することができる。筆者個人としては、Spotifyのプレイリストは同サービスの最高の要素の1つだと思う。そのため、Apple Musicで同じ体験が提供されないことは残念だ。

 ほとんどのプレイリスト(特にアクティビティに関連するプレイリスト)は、Newタブで少し時間をかけて探し回らなければ見つからないだろう。気に入ったプレイリストがあったら、「+」記号を押してライブラリに追加することを強くおすすめする。これでプレイリストがMy Musicセクションに保存されるので、後で探すのがずっと楽になる。

所感

 Spotifyや「Pandora」「Rhapsody」などのサービス開始から何年も後になって、Appleはオンデマンドミュージック、ラジオ、ソーシャルメディアの要素を併せ持つサービスによって、音楽ストリーミング分野に波乱を起こそうとしている。「Beats Music」を発展させたApple Musicは、iTunesで購入された楽曲とライブラジオを組み込んでサービスを充実させ、勢いを増す競合他社との差別化を図った。

 Apple Musicを1日使用して、筆者は感動すると同時に、複雑な気持ちにもなった。キュレーションされたプレイリストや、「これと似た曲をもっとかけて」というSiriコマンドによって、筆者は聴いてみたい新しい曲を既に発見した。「Beats 1」では筆者の好みに合う曲ばかりが流れるわけではないが、BGMとして流すことのできるユニークなライブラジオステーションを利用できるのはクールだ。自分のiTunesアカウントと関連づけられたすべての楽曲を簡単に見つけて、My Musicタブですぐにストリーミングできるのも楽しい。

 しかし、Apple Musicにはデザインが複雑という難点があり、苛立ちを感じることもあれば、メニューの中で迷子になって、そもそもどうやってそこにたどり着いたのか分からなくなることも何度もあった。再生するコンテンツを見つけるだけでも、何度もあちこちに移動し、いくつものサブメニューを経て上の階層に戻らなければならない。色とりどりで随所に写真が使われた美しいアプリではあるが、それは雑然としたデザインの埋め合わせにはならない。

 筆者はまだApple Musicをテストしているところだが、Spotifyなどに比べて、慣れるのに時間がかかるということは断言できる。無料トライアルに登録する価値はあるだろう。それで失うものは何もない。ただ、探している音楽を見つけるには、分かりにくいメニューが表示される画面を何度も行き来しなければならず、そうしているうちに数時間たってしまう可能性があることは知っておいてほしい。

すべてのジャンルやアクティビティ向けのプレイリストが用意されている。
すべてのジャンルやアクティビティ向けのプレイリストが用意されている。
提供:James Martin/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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