Appleの新しいOSであるMac OS X Lionは、好評なMac OS X Snow Leopardの単なるアップグレードではない。この新しいサーバ・クライアント型OSには、何百項目もの洗練化や改良が施されていると謳われている。この記事では、Mac OS X Lionについて知っているべき10項目を挙げていこう。
リリース後、新しく販売されるMacにはMac OS X Lionが搭載される。また、Mac OS X Lionへのアップグレードは幅広い旧型のMacでも行うことができる。Lionを動かすのに必要なプロセッサは、Intel Core 2 Duo、Core i3、Core i5、Core i7、Xeonのいずれかだ。また、LionにアップグレードされるMacには、ソフトウェア・アップデートのバージョン10.6.8のパッチを適用したSnow Leopardが載っている必要がある。
Mac OS X Lionには、デフォルトでMac App Storeが同梱されている。AppleのiPhoneとiPadは、ユーザーがアプリケーションを調べ、購入し、ダウンロードし、インストールし、保守する方法を変えた。OS内部にアプリケーションストアが直接統合されることが、パラダイムの変化を引き起こすことは間違いなく、このことはIT部門がアプリケーションの購入や配布の手順からこれまで以上に解放されるという点で、重要性を増していくだろう。
Mac OS X Lionでは、新しい2カラムによる電子メールのフルスクリーン表示が導入された。メッセージのリストは画面左側に表示され(新しいコンパクトなプレビュー表示が追加された)、内容は右側のペインに表示される。ブラウザを真似た新しいツールバーは、スクリーン上の乱雑さを減らしながら、メールフォルダへの直接アクセスを容易にしている。また今回初めて、Mac MailにConversationsと呼ばれる機能が導入された。この機能は、同じスレッドの多数のメッセージを、読みやすいように繰り返し出てくる余分なメッセージを隠しつつ、時系列に並べてまとめるものだ。
組織にとっては、Lionは古いOSに比べアップグレードしやすいと感じられるはずだ。なぜなら、LionはMac App Storeを通じて配布されており、ユーザーはLionをすべての認証されているMacからダウンロードできるからだ。CDを買いに小売店まで行ったり、人が配達する郵便でインストールメディアが届くのを待つ必要もない。ユーザーは既存のiTunesアカウントを利用して、OSを取得、購入、インストールできる。
新しく登場したMac OS X Lionのサーバアプリケーションは、サーバの管理を単純にし、技術に詳しくないユーザーであっても、Appleのサーバーを利用したネットワークを展開し、保守するのがより易しくなっている。サーバアプリケーションには、サーバの設定作業を助けるセットアップアシスタントと、ユーザーとグループからファイル共有やVPN接続まで、あらゆるものを管理できる使いやすいインターフェースが付いている。サーバアプリケーションは、高性能なサーバの運用性能監視機能と、エラーや問題が起こった場合の電子メール警告通知機能も提供している。
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