NTTの加入電話契約数が2007年6月末時点で5000万回線を下回った。総務省の「ユニバーサルサービス制度の将来像に関する研究会」がこのほど開催した会合で明らかになった。
同研究会は、国民生活に不可欠な電気通信インフラサービスの全国的な確保・維持する“ユニバーサルサービス制度”のあり方を検討することを目的に、2007年1月に設置され、会合は今回で7回目。
会合で示された資料によると、2007年6月末時点におけるNTT東西の加入電話契約は4998万件。一方、IP電話の契約数が413万件となり、直収電話を逆転した。
現在、NTTの固定電話は全国一律の水準で国民に提供されるよう、NTT法で義務付けられている。しかし、IP網や携帯電話の普及で、固定電話の利用者は年々顕著に減少しており、1月からは多くの事業者がユニバーサルサービス制度を維持するための費用の一部を契約者が負担するよう上乗せを開始した。
また、携帯電話、PHSの加入数は1億台を超え、固定電話の加入数をすでに上回っている。この現状を受け、同研究会では携帯電話もユニバーサルサービス制度の対象に位置付けることを検討。また、固定電話についても、対象をIP電話にも広げる方向で調整を進め、2010年度をめどに関連法を改正する方針だ。
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