アッカ・ネットワークスは10月23日、無線ブロードバンド規格IEEE802.16e(モバイルWiMAX)対応サービスの実証実験を神奈川県横浜市の中心部で実施するため、実験用無線局免許を総務省に申請した。実験は、パシフィコ横浜、横浜スカイビル、桜木町ぴおシティを中心に、2006年12月から行う予定。
アッカは、2006年6月から横須賀リサーチパーク(神奈川県横須賀市)でWiMAXの実証実験を行い、山林を含む郊外地域における基本特性検証などのデータを収集してきた。今後、横浜市中心部という都市部でも実験を行うことで、「郊外地域と都市部という両エリアの特性を把握し、広域サービス展開時のセル設計/設備投資に関する基礎データ収集を完了する」(アッカ)。
横浜市中心部で実施する実験では、都市部での周辺電界強度特性や伝播スループット測定などの基本特性実験のほか、無線区間とIPコアネットワークを統合したQoS機能を実装して確認する。
また、実験ネットワークには、基地局を8局設ける。次世代ネットワーク(NGN)の主要コンポーネントであるIMS(伝送媒体・システムに依存していたアプリケーションごとのインターフェースを伝送媒体・システムから分離し、統合的に取り扱うためのシステム)を導入し、ADSL/FTTHという既存サービスとWiMAX上のサービス統合を見据えた実験を行う。
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