スカパーとNTT東西、光ファイバー放送の新会社設立--トリプルプレイ実現に向け

目黒譲二、岩本有平(編集部)2005年12月27日 01時21分

 スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(スカパー)の100%子会社であるオプティキャストとNTT東日本およびNTT西日本は12月26日、共同で新会社を設立することを発表した。  オプティキャストでは、光ファイバーを利用した有料多チャンネル放送サービスと地上波/BS放送の再送信サービス「光パーフェクTV!」を提供している。今後は光パーフェクTV!の販売運営をする新会社「オプティキャスト・マーケティング」を3社で共同設立し、2月より本格的な営業を開始する。

 オプティキャスト・マーケティングは、2006年1月25日に新株を発行し、オプティキャスト、NTT東日本、NTT西日本がそれぞれ引き受ける。オプティキャスト・マーケティングは新株発行後、資本総額37億円(資本金18億6250万円、資本準備金18億3750万円)となり、発行済株式総数が500株から7万4000株となる。株主構成(議決権割合)はオプティキャスト3万7740株(51%)、NTT東日本2万5160株(34%)、NTT西日本1万1100株(15%)となる。役員はオプティキャスト4名、NTT東日本2名、NTT西日本1名で構成され、代表取締役社長には現在スカイパーフェクトコミュニケーションズ常務取締役の仁藤雅夫氏が就任する予定だ。

左からオプティキャスト・マーケティング 代表取締役社長(予定)の仁藤雅夫氏、NTT東日本 代表取締役副社長の古賀哲夫氏、スカイパーフェクトコミュニケーションズ 代表取締役の重村一氏、オプティキャスト 代表取締役の齋藤達郎氏

 新会社は、スカパーグループとNTT東西との協力関係のもと、光パーフェクTV!の販売運営を展開する。スカパーグループおよびNTT東西の営業ノウハウなどを活用し、光アクセスサービスおよび多チャンネル放送サービスの更なる普及を目指す。営業開始当初は、マンション向けに販売活動をする。来春には、東京23区の一部から、一本の光ファイバー上でのトリプルプレイサービスを実現する「一戸建て向けサービス(仮称)」の販売を開始する予定だ。2006年6月には23区全エリアでの提供を目指す。

 また、スカパーとTBSおよびインデックスは12月26日、インターネットと携帯電話向けにスポーツ速報映像などを配信する新会社を設立することで基本合意に達した。新会社については、日本テレビおよびフジテレビ、テレビ朝日ならびにテレビ東京の各社にも参加を呼びかけており、設立に向けて最終的な調整がされている。

 新会社は、当面はインデックスが送信権を保有する2006FIFAワールドカップの映像を配信していく予定だ。その後は、各放送局と連携したスポーツ速報映像についても送信権を取得・利用し、配信していく。

 新会社は、2006年春頃のサービス開始を目指し、資本金7000万円で2006年1月中の設立を予定しており、必要に応じて増資を検討する。社長はTBSから派遣する予定だが、出資比率ほかの詳細事項は今後参加各社と調整の上決定するとしている。

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