NTTドコモ、KDDI、ツーカーセルラー東京、ボーダフォンの4社は6月22日、携帯電話の電波を増幅させて中継する小型ブースターを共同で開発したと発表した。6月27日より提供を開始する。
このブースターは、基地局から受けた電波を増幅して屋内でも携帯電話が利用できるようにするもの。特に地下にある店舗などでも電波がつながるようになる。これまでは違法のブースターを設置する店舗が多く、電波障害の原因になっていた。
4社が開発したブースター「事業者共同中継装置」を地下店舗などに置くことで、ドコモのmova、KDDIのCDMA 1X/CDMA 1X WIN、ツーカーセルラー東京のツーカー携帯電話、ボーダフォンの第2世代携帯電話の通話・データサービスが利用できるようになる。提供地域は首都圏のみとなっているが、順次エリアを拡大する考えだ。なお、ドコモやボーダフォンの第3世代携帯電話に対応する計画は当面ないという。
ブースターの大きさは、中継増幅器が幅約38cm、高さ約25cm、厚さ約30cmで、重さは約26kg。このほかに屋内外アンテナ(直径約20cm、高さ約8cm、重さ0.5kg以下)、屋内ケーブル、屋外ケーブル、電源ケーブルがセットとなっている。なお、設置には電波免許が必要なため、携帯電話事業者が設置工事・保守管理を行う。設置費用は携帯電話事業者によって異なるが、NTTドコモの場合は設置負担金が約70万円で、月額の電気料金として別途月額1500円程度が必要となる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス