三菱電機、NTTドコモ、パスコの3社は1月16日、3次元電子地図に航空機で計測したリアルタイムの地上情報を組み合わせ、携帯電話機などに送信する技術を開発したと発表した。総務省から受託した3次元地理情報システム(GIS)研究開発事業の一環。
災害発生時に、建物や道路などの被害状況を反映した歩行経路案内などを作成。携帯電話機や携帯情報端末(PDA)といったモバイル端末に表示できる。
三菱電機などによると、航空機がレーザー測量装置を使って計測する地上情報は、10km四方あたり約12Gバイトとデータ量が非常に大きい。そのため地上情報を計測しながら情報をリアルタイムにモバイル端末へ送信するのは困難だったという。
3社では今回、これらの地上情報を圧縮し、通信衛星などを介してサーバに送信する技術を開発。またサーバに送信した地上情報を3D電子地図と組み合わせ、災害発生時の歩行経路案内を作成、モバイル端末に表示するシステムを開発した。
パスコが地上情報のデータ量を約12分の1に圧縮し、通信衛星へ送信可能にする技術を、三菱電機が圧縮した情報をさらに500分の1程度に圧縮し、モバイル端末へ送信可能にする技術を担当。NTTドコモは、3次元動画による歩行経路案内を作成するシステムを開発した。なお3社では1月31日から2月2日の期間、東京丸の内で同技術の実証実験を実施する予定。
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