ヤフー、民事再生手続中の地図制作会社アルプス社と事業継承で基本合意

 ヤフー(井上雅博社長)は、12月13日付で、民事再生手続中であるアルプス社(本社・愛知県、井手健一郎社長)の事業継承に関して同社と基本合意書を締結したと発表した。今後は、民事再生法所定の手続きを経て、アルプス社の事業に実質的に関連する資産、ノウハウなどの譲り受けを企図している。

 アルプス社は1936年創業。大規模な地図情報データベースを保有した各種地図の企画制作、インターネット向けの地図データや地域情報の提供などの事業を展開してきた。資本金は2億2000万円で、従業員数は183人(04年9月30日現在)。

 地図出版事業を核にパソコンや携帯電話用の電子地図ソフトを開発してきたが、競合の激化や開発経費の増加、ソフトの価格低下によって資金繰りが悪化していた。

 ヤフーは、同社のもつ情報資産やノウハウを生かし、地域情報サービスのさらなる拡充を図っていく方針。

ヤフー
アルプス社

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