フュージョン・コミュニケーションズは6月6日、ルクセンブルグのSkype Technologiesとゲートウェイ装置の共同開発で合意したことを明らかにした。フュージョンは今秋にもSkypeの技術を利用した通話サービスを始める計画だ。
これまでSkypeは専用のID番号を使って利用する必要があったが、電話番号が利用できる「SkypeIn」が4月に開始され、固定電話からSkypeに電話がかけられるようになった。フュージョンはこのサービスと同社のIP電話サービス「Fusion IP-Phone」とを組み合わせ、Fusion IP-Phoneの電話番号(050番)でSkypeが利用できるようにする。
これにより、Fusion IP-Phoneのユーザーは「SkypeをダウンロードしたPCを使えば、どこからでも会社の電話番号を使って通話できるようになる」(フュージョン)という。例えば出張先のホテルや公衆無線LANスポットなどでも会社あてにかかってきた電話を受けたり、会社の番号で電話がかけられるようになる。
SkypeはPtoPの技術を使ったIP電話サービスで、PtoPソフト「KaZaA」の開発者であるJanus FriisとNiklas Zennstromが開発した。Skypeの利用者同士であれば無料で通話がかけ放題となる。当初はPCからしか利用できなかったが、SkypeInとSkypeから固定電話に通話できるSkypeOutのサービスが始まったことで、固定電話からでもSkypeを利用できるようになった。Skypeのソフトウェアはこれまでに全世界で1億回以上ダウンロードされている。
Fusion IP-Phoneは月額380円のIP電話サービスで、法人を主な顧客としている。Fusion IP-Phoneの利用者同士は通話無料で、一般電話への発信は全国一律3分8円となっている。
なお、Skypeは通話ソフトの配布に関してライブドアやバッファローと提携している。
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