急成長を続けるスカイプに思わぬ落とし穴

Ben Charny (CNET News.com)2005年02月17日 17時40分

 米国在住のある男性は、英国に住む婚約者に電話する時はSkypeを利用し、電話代を節約しようとしている。

 しかしこの男性が今、Skypeを使って電話をかけられずにいる。男性によると、Skypeの支払請求処理に問題があったため、彼のアカウントを使って婚約者と通話できなくなってしまったのだという。

 この男性は匿名を条件にCNET News.comに電子メールを送ってくれた。そのなかで、彼は「Skypeは1〜2日で問題を解決してくれると思う。もし問題が解決しなかったら、クレジットカード会社に連絡して支払いを中止するつもりだ」と述べている。

 インターネット電話サービスプロバイダがたくさん登場するなかで、Skypeはユニークな技術をもっていたことや、草の根レベルで口コミ情報が広がったことのおかげで、急速に普及した。Skypeが製品を発表して以来、18カ月間で6500万人のユーザーが同社の無料ソフトをダウンロードしている。

 しかし、無料サービスに加え、有料サービスも提供し始めたことを機会に、Skypeの運命は暗転する可能性もある。

 ここ数週間で「SkypeOut」に対する苦情の声がよく聞かれるようになってきた。SkypeOutとは、インターネットから固定電話に安く電話をかけられる同社初の有料サービスだ。先の匿名の男性や他の大勢のユーザーが述べているように支払請求処理に問題が発生しているのに加え、多くのSkypeOutユーザーは、通話の際に2秒程度の遅れが生じ、会話が中断されると不満を述べている。

 「これでは会話が成立しない」とあるユーザーは述べる。ほかにも、電話が全く通じないというものや、例え通じたとしても、相手の声だけが聞こえてきて、自分の声が相手に届かないといった苦情の声が上がっている。先週も数日間にわたり、一部のユーザーが米国内の電話番号にまったく電話をかけられないというトラブルが発生していた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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