Motorolaは米国時間14日、Wi-Fiネットワークを利用して通話できる携帯電話機を開発していることを明らかにした。携帯電話分野への参入をねらうVoIPサービス各社にとって、これは大きな一歩といえる。
世界第3位の携帯電話機メーカーであるMotorolaは、Wi-Fiネットワーク経由でインターネットに接続できる自社の携帯電話機に、VoIPサービスプロバイダのSkypeが開発したソフトウェアを追加する計画を進めている。
Skypeのユーザーは、この携帯電話機を使うことで、ほとんどの場合追加コストを支払わずに、他のユーザーに電話をかけられるようになる。
Wi-Fiネットワークを利用したVoIPサービスでは、携帯電話のネットワークを利用しないため、Motorolaが開発を進めている複合型電話機の登場は、携帯電話業界に重大な影響を与える可能性がある。
Wi-Fiネットワーク経由で家庭のブロードバンド回線に接続するVoIPを利用すると、無料もしくは従来の携帯電話の半額で通話できる。こうしたサービスが携帯電話向けに提供されるようになれば、携帯電話会社の売上減少につながる可能性がある。そのため、果たして携帯電話会社はVoIPサービスを販売したいと考えるだろうか、という深刻な疑問も浮かんでくる。
この点に関して、ある業界関係者は、通信業界で「共食いが起こる」と述べた。また、各携帯電話会社がVoIPを利用して、ローカルの固定電話会社から顧客を奪う可能性もあるという。
「Skypeとわれわれは良い組み合わせだ」とMotorolaのLiz Altman(モバイル端末部門事業開発担当バイスプレジデント)は述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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