カリフォルニア州パロアルト発--さまざまな無線技術は、最終的に協調して連動するようになるだろうとIntelは予言する。
Intelは現在、WiFiやWiMAX、次世代携帯電話など各種の無線技術に取り組みを分散させているが、それは時が経ってもこれらの技術は共存するからだ、と 米国時間7月30日に当地で開催された無線とモバイル業界の将来について議論するミーティングの席上で、Intelの幹部は述べた。
「どの方向から見ても、複数のネットワークが存在することになる」と同社コミュニケーションズグループの上級バイスプレジデントSean Maloneyは述べる。各技術は特定の作業を担うようになり、利用法は地域により異なるかもしれないが、すべての技術は連携できるようになるとMaloneyは付け加えた。
Intelは、無線通信を会社の将来を握る鍵だとみている。同社は、Centrino搭載のノートPCのように、自社技術を製品に搭載させたり、新しい通信チップを開発するなどして無線技術に投資を行っている。
帯域の割り当てに関する政府の方針は、無線技術を共存させるうえで重要な鍵を握るとMaloneyはいう。というのも、技術の数が増えると、ネットワークがお互いに干渉し合う可能性が高くなるからだ。したがって、すでに制限のある帯域について、そのメリットを最大化することが重要になってくるという。
米連邦通信委員会(FCC)は以前から周波数帯管理を改善しようと取り組んでおり、先日も無線ブロードバンド接続の帯域を見直している。技術企業や通信事業者は、低周波で使用されていない帯域を無線通信に割り当てるように要求している。
「低周波数帯域は、最高級の不動産のようなものだ」とMaloneyは述べる。低い周波数帯では、高い帯域よりも、遠くまで信号を送ることができ、信頼性も高くなる。最終的には、機器やサービスの値下げにつながるだろう、とMaloneyはいう。
また、相互運用性を促進するために無線技術標準を策定することも、無線機器やサービスのコスト低減につながると同氏はいう。現在、無線ブロードバンド市場をにぎわせている最新標準は、WiMAXの相互運用性を支える802.16-2004である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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