総務省は7月23日、IP電話サービスBBフォンの通信記録を流出させたソフトバンクBBに対し、情報の適正な管理を徹底するよう文書で指導した。そのなかで、総務省は同社が再発防止策を早急に実施し、実施結果を2004年8月末までに報告するよう求めている。
ソフトバンクBBで発生した通信記録流出について、総務省は同社から発生原因や再発防止策などの報告を7月16日に受けていた。発生原因として、同社は(1)通信記録の不適切な管理、(2)顧客管理データベースの不十分な安全管理措置を挙げた。特に後者については、インターネットでデータベースにアクセス可能であったこと、パスワードが定期的に変更されていなかったこと、多くの人物が常時アクセス権を持っていたこと、アクセスログの保存期間が短かったことなどの問題があったという。
しかし、「通信の秘密の保護に関する認識が極めて不十分であったと認められる」(総務省)ことから、総務省は情報保護に関する意識の向上、情報の適正管理の徹底、再発防止への努力を求める指導を行った。
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