NTTドコモは3月30日、同社の第3世代携帯電話であるFOMAを利用して、家庭内のテレビやエアコンなどを遠隔操作できるコントローラ「FOMA対応ビジュアルコントローラ」を試作したと発表した。4月5日より利用モニターを募集し、市場ニーズの検討を行う。
同試作機はテレビ電話対応のFOMAデータカード(F2402もしくはP2402)を差し込むことで、テレビ電話対応FOMA端末から遠隔操作ができるというもの。映像・音声の入出力端子を備えており、テレビやビデオデッキなどに接続して外出先のFOMA端末からテレビ映像をリアルタイムで見たり、録画した映像を見たりすることができる。通信はすべてFOMAのテレビ電話機能を利用する。通信料金はプランによって異なるが、1分40円程度という。
「FOMA対応ビジュアルコントローラ」 |
そのほか赤外線を利用した家電の遠隔操作や、内蔵カメラを通じた家庭内のモニタリング、USB接続によるPCの操作が行えるほか、モニターにつないでテレビ電話をする機能も備える。
ドコモによると今回の製品はあくまで試作機であり、商品化の時期については未定という。「シグマリオンなど今までドコモが出した製品はサプライヤからの提案製品だった。(今回の製品はドコモが発案のため、)ドコモがスペックなどを決定してベンダーに公募を行うとすれば、かなりの期間が必要になる」とNTTドコモMM技術部インターネット端末開発担当部長の入鹿山剛堂氏は話す。
今後は試作機のモニターを募集し、利用者の意見を聞きながら商品化に向けた検討を行う。入鹿山氏によれば技術的にはほぼ完成しているといい、あとは利用者のニーズに合わせて機能を絞り込み、製品の特徴を明確化していく方針とのことだ。「今の形では、ぱっと見ただけでは何をする製品なのかがわかりにくい。機能を精査し、利用者がとっつきやすいものにしたい」(入鹿山氏)
モニターの募集は4月5日から5月16日まで。対象となるのは、期間中にFOMAを新規契約もしくはすでにFOMAを契約しており、2回線目のFOMAを契約する人、またはFOMAをすでに2回線契約している人。募集者は1000名で、http://fomafp.jpにて募集する。モニター期間は2カ月程度で、アンケートを2回行う予定だとしている。
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