富士通とPFUは3月13日、携帯電話で操作するインターネット対応型ロボット「MARON-1」(マロン・ワン)を、ロボット活用ビジネスを検討中の企業ユーザーを対象に3月14日より限定販売すると発表した。さまざまな利用シーンでの動作条件や使用条件を顧客企業とともに検証し、今後の開発や量産モデルに反映していくことが目的という。
「ロボットを使用したホームヘルスケアのコミュニケーションシステム、遠隔地監視・侵入者検知機能を活用したホームセキュリティシステムなどの用途に利用されることを想定している」(両社)。
販売価格は29万8000円。両社は限定販売の検証結果を反映した量産モデルを2003年度第2四半期に販売するという計画を立てている。
MARON-1は富士通研究所が開発した。OSにWindowsCE 3.0を搭載する。携帯電話を使って留守宅のリモート監視や赤外線を利用した家電の遠隔操作、ハンズフリーの電話として利用できる。また、搭載カメラにより遠隔地の画像を撮影し、携帯電話で確認することも可能。前進、後退、左右回転といった指示を与えて動かすこともできる。留守宅への侵入者を検知すると、警告音を出すとともに、あらかじめ登録した電話に緊急通報する。
外形寸法は 幅32cm、高さ 32cm、奥行き36cm、重量は5.5kg。電源は本体内蔵のニッケル水素電池で、省電力待機モード時の駆動時間は約10時間。利用できる携帯電話はNTTドコモのiアプリ対応携帯電話、ムーバ504iシリーズ、同504iSシリーズ、FOMAシリーズU(N2001を除く)。
両社はMARON-1を、4月3日〜6日にパシフィコ横浜で開催される「ROBODEX2003」に出展する予定。
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