カシオ計算機と日立製作所は11月18日、携帯電話端末の共同開発と、合弁会社設立で提携すると発表した。合弁会社は2004年4月頃に設立される予定だ。
新会社は、開発、設計、資材調達などを中心に行う予定で、販売は「CASIO」「HITACHI」それぞれのブランドで行われる。新会社の資本金は30億円、出資比率はカシオ51%、日立49%を予定している。新会社を設立することにより、携帯電話プラットホームの共有化、開発リソースの効率化などコストの削減や開発スピードの強化を見込んでいる。
カシオは、コンシューマーエレクトロニクス製品で培った高密度実装技術や画像技術、アプリケーション技術などに強みを持っており、一方、日立は情報通信システムやデジタルAV製品で培った高速データ通信技術、システム設計技術などに優れている。
携帯電話は、加入者数が2億人を突破した中国や、通話が主体の米国などで、今後データ通信のニーズが高まることが見込まれている。日本メーカーにとって、国内市場で培ってきた技術やノウハウを活かし、海外市場の拡大を大きなビジネスチャンスとすることができる。
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