電気通信に関する国際連合の下位機関、国際電気通信連合(ITU)が、インターネットを使って音声データを送受信する技術、VoIP(voice over IP)を使ったテレビ会議用の新しい標準、「H.350」を批准した。
ノースカロライナ大学のシステムアナリストでH.350標準を策定したTyler Johnsonによると、同標準は、ネットワークによるビデオ録画映像およびVoIP電話アドレスの保存/発見方法を扱ったものだという。
VoIPは、より通話料の安いインターネット電話などに応用されている技術で、同技術を使った電話は企業や消費者の間で徐々に浸透しつつある。VoIPでは、コンピュータ間でデータを送受信するための手段として、世界で最も良く利用されているインターネットプロトコル(IP)を使用する。従来の電話線を使用した場合と異なり、VoIPシステムではビデオ映像と発言者の音声を組み合わせることにより、テレビ会議が可能となる。
メーカー各社は標準に準拠することにより、他社製品との互換性を確認するために高いコストをかけてテストを実施する必要がなくなる、とデジタルメディア/通信専門企業、Intervox CommunicationsのPeggy Miles社長は語る。
「(標準があれば)投資コミュニティーやハード/ソフトウェアベンダーにとっては心配が減る」(Miles)。
ITU(旧称:International Telegraph Union)は1865年に、電信網を標準化するための多国間合意を監督する目的で設立された。International Telegraph Conventionは、国家間電報通信が始まって最初の20年間に広がった混沌状態を静めるのに貢献した。今日、同機関は各国政府ならびに民間部門と協力し、通信システムの相互運用性の確立に努めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス