Wireless Japan 2003の3日目となる7月18日は、NTTドコモiモード事業部 iモードビジネス部コンテンツ担当部長の山口善輝氏が基調講演に登場。iモードの現状について紹介した。
山口氏はデータを紹介しながら、iモードビジネスが順調に成長していると説明する。山口氏はまず、5月から発売を開始した505iシリーズの好調ぶりをアピール。山口氏によると、「発売開始からわずか2カ月で100万契約を突破した」といい、7月15日現在の契約数は107万件という。
山口氏によるとiモードの全体の契約数は7月15日現在で3883万契約。さらにiモードにコンテンツを提供するコンテンツプロバイダは約2100社、公式サイト数は約3500あるといい、一般サイトの数は約6万6000サイトに上るという。さらに山口氏は「これだけ契約者数が増えると、あまりiモードを利用しない人が増えるのではないかと思っていたが、そうでもない。全体の92%は月に1度はiモードにアクセスしている」として、iモードが巨大なインフラに成長したと語る。
ユーザーの半数がiアプリ対応端末を利用
NTTドコモiモード事業部 iモードビジネス部コンテンツ担当部長 山口善輝氏 | |
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また、Javaを利用したiアプリ対応端末についても、山口氏は順調に延びていると話す。山口氏によると、7月15日現在でiアプリ対応端末の利用者数は1825万契約といい、利用者の47%にあたるという。「これほどの端末にJavaが搭載されている例は世界にないと自負している」(山口氏)。iアプリ対応サイトも7月7日現在で664サイトあるという。
ドコモでは、海外でもJava端末を展開していく予定だ。すでに6月からスペインのTelefonica Moviles S.A、独E-Plusでサービス提供を開始したほか、山口氏によるとオランダ、ベルギー、フランス、台湾、イタリアでも今後端末を投入していく予定だという。これらの端末には504iシリーズとほぼ同様のJavaが入っているという。
iモードの有料コンテンツ市場は1200億円規模
山口氏は、iモードの有料コンテンツ市場規模についても紹介した。「現在200〜300社の有料コンテンツプロバイダがおり、市場規模は月間100億円以上。年額にして1200億円以上の市場になっている」(山口氏)と巨大市場に成長したと強調する。山口氏はさらに「全体のiモード利用者のうち、有料登録をしている人はまだ全体の52.8%しかいない。コンテンツプロバイダと協力してこれをさらに伸ばしていく」と意気込みを語った。
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