2012年4月にも開始する携帯端末向け新サービス「マルチメディア放送」の事業者がNTTドコモ系列の「マルチメディア放送」に決定した。総務省が9月9日、同社に事業者認定したことを発表した。
マルチメディア放送は、2011年7月に完全停波する現在のアナログ放送の空き電波を再整備し、利用する放送サービス。携帯電話をはじめ、ゲーム機や電子書籍端末など向けに動画コンテンツを配信する。総務省が5月6日から6月7日の間、同サービスを提供する事業者を受け付けたところ、NTTドコモ系列のマルチメディア放送とKDDI系列の「メディアフロージャパン企画」の2社が参入を表明した。
その後、総務省では8月17日に事業者の選定を電波監理審議会へ諮問。9月8日、「マルチメディア放送の開設計画の方が、開設指針に定める比較審査基準への適合の度合いが高い」と総務省に答申をし、認定に至った。
認定を受けたマルチメディア放送は、「ISDB-Tmm方式」と呼ばれる放送規格を採用。これはワンセグ放送の「ISDB-T方式」を発展させた規格で、コンテンツを携帯端末側に蓄積してユーザーがいつでも視聴できるほか、待機電力が小さいなどの特徴を持つ。
マルチメディア放送は、ISDB-Tmm方式の運用規定を今秋にも一般に公開。2012年春にサービスを開始する予定としている。
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