ソーシャルネットワーク大手のFacebookは、旅行を提案する新興企業NextStopを買収した。Facebookは、これまでの小規模な企業の買収と同様に、NextStopのサービスを閉鎖する予定である。買収に関する条件は明らかにされていない。
NextStopのホームページには、「われわれはFacebookに加わることになった。そして、Facebookはわれわれの資産の大部分を買い取った」ことが記されている。続いて、NextStopが米国時間9月1日に閉鎖する予定であり、現在の会員に対し、自分の旅行ガイドをエクスポートするためのツールをいくつか提供するとも記されている。「今後数週間のうちに、われわれは、Creative Commonsライセンスに基づき、場所やおすすめ情報に関するNextStopデータベースをインポートしやすい形式で公開する予定である。われわれの目的は、他の製品(既存のものとこれから構築されるものを含む)が、世界中の場所に関する10万件近くのおすすめ情報を含む、NextStopコミュニティーの包括的な知識を活用できるようにすることである」(NextStopのホームページ)
NextStopは、FAQ(よくある質問)において、サイトの閉鎖は「難しい決断」であったとした。
Facebookの声明では、「われわれは先日、NextStopの小規模な人材獲得を完了し、同社の資産の大部分を買収した」と記されている。「これまでのエンジニアリングチームの活動には感心しており、彼らがFacebookに加わることを非常にうれしく思っている」(Facebook声明)
Facebookが企業を買収するとき、ほとんどの場合、その目的はエンジニアリング関連の人材である。同社は、製品を社内で開発するか、サードパーティにFacebookのAPIにアクセスさせることによりFacebookの使用感を高めてもらう方を好むようである。直近では、Facebookは2010年4月に、写真共有サービスDivvyshotを買収し、その6週間後に同サービスを閉鎖した。2007年のParakeyの買収では、ブラウザ「Firefox」の元開発者らをFacebookの従業員として獲得している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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