Googleが旅行ビジネスに参入する。同社は、さまざまなウェブサイトに旅行情報を提供する企業ITA Softwareを7億ドルで買収する計画を発表した。
この買収については、ここ数日間うわさになっていたが、事実ならば、旅行サイトや、Microsoftの「Bing」など他の検索エンジンで広く使用されているそのような情報をGoogleが管理することを懸念する政府の規制機関による問い合わせがすぐにあるはずだとして疑問視する声が上がっていた。Googleは、ITAのソフトウェアを、フライト情報を検索するユーザー向けのウェブ検索に利用する計画であると述べた。
マサチューセッツ州ケンブリッジを拠点とするITAは、人々がオンラインで航空券を予約したり、安い航空券を検索したりする方法を変えるために、アルゴリズムや技術を利用する方法を考案したMIT出身者らが創設した企業である。世界中の大手航空会社と取引があり、上述のように旅行代理店や検索エンジンにもサービスを提供している。
Googleは、同社のウェブ検索ツールにITAの技術を利用し、旅行者が航空券を直接Googleから購入できるようにする予定であると述べた。
同社の検索製品およびユーザーエクスペリエンス担当バイスプレジデントを務めるMarissa Mayer氏は今回の買収を発表するブログ投稿で、「Googleはすでに、画像、新聞アーカイブ、学術論文、書籍、地理データなど、検索が困難な情報を整理する新しい方法を考案している。ITAの買収を完了すれば、フライトを検索し、フライトの選択肢や価格を比較し、航空券を購入できるサイトにすぐに移動するといったことを容易にする、新しいフライト検索ツールの構築に取りかかる予定である」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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