トレンドマイクロは、オンラインストレージおよびファイル同期を提供するHumyoを買収する契約を締結した。
トレンドマイクロはセキュリティ企業として、この買収を顧客に安全なクラウドベースのストレージを提供するための手段であると考えている。Humyoは、ユーザーがPC、Mac、スマートフォンなどインターネット接続されたデバイスからのデータを自動的にバックアップし同期することのできる、オンラインストレージセンターを提供している。
トレンドマイクロは米国時間6月11日、ファイルの保存やアクセスにクラウドを利用するユーザーの増加に伴い、Humyoの統合は、個人や小規模企業顧客のますます高まるデータの安全性に対する要求の実現に役立つだろうと述べた。トレンドマイクロによると、この買収により、Humyoのユーザーも多様なセキュリティオプションや開発中の新しい機能を利用できるようになるという。
英国リーズを拠点とするHumyoのブログによると、同社は、従業員数はわずか20人強だが、70万人以上もの個人ユーザー向けにサービスを提供しているという。Humyoの共同創設者であるDan Conlon氏は、同社の今後について、ベンチャーキャピタルの3度目のラウンドによって多大な資金を集めることもできると考えたが、トレンドマイクロの提案の方がよい選択肢であることがわかったと述べた。さらに多くの顧客を獲得するための資金だけでなく、経験豊富な人員を得ることができるからだという。
Conlon氏は声明で、「携帯端末、『iPad』、インターネット接続テレビの普及は、人々が所有しているデバイスで欲しいものに欲しいときにアクセスしたいと思っていることを表している」と述べた。「同期機能を持つオンラインストレージは、それを可能にする」(Conlon氏)
買収の金銭的な条件は明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」