実名制の海外旅行記「Compathy」に“旅行計画”を立てられる新機能

 旅のコレクション共有サービス「Compathy(コンパシー)」を運営するワンダーラストは1月25日、モバイル・インターネットキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルから、総額1.3億円の資金を調達したと発表した。今後は新機能の開発によって収益化を進めるほか、多言語対応など海外展開を含むマーケティング施策・体制を強化する。

 Compathyは、“海外旅行”に特化した旅行計画・記録サービス。Facebookログインによる実名制を前提としており、現在は月間100万人以上に利用されているという。アップロードされた写真の撮影日時・場所の情報を利用することで、ウェブ上の写真アルバムやブログでは記録できなかった旅のルートや時間軸を、1つのストーリー「ログブック」に自動的にまとめ、SNSの友人やその他ユーザーと共有・交流できることが特徴だ。

旅のコレクション共有サービス「Compathy(コンパシー)」
旅のコレクション共有サービス「Compathy(コンパシー)」

 今後は、Compathyのユーザーデータを活用し、サービスの地図上で行きたい場所をドラッグ&ドロップで追加するだけで旅行ルートを作成したり、予約したりできる機能を提供する。ワンダーラスト代表取締役社長の堀江健太郎氏は、従来の旅行サービスは、情報収集や予約に特化したものが中心で、“旅行計画”にフォーカスしたものはほとんど存在しなかったと指摘。新機能によって、旅行に必要なサービスをワンストップで提供したいと意気込む。

 同社では当初、旅行記録データを蓄積するために、旅慣れした1人旅のユーザーをターゲットにしてきたが、今後は計画作成機能によって、短期間の弾丸旅行などを楽しみたい20代後半~30代の女性を獲得したいとしている。また、将来的にはAIによって性別や年齢、海外渡航履歴などのデータを解析し、最適な旅行プランを提示する機能も提供したいとした。

 マネタイズについては、ユーザーの行き先に応じてホテルや航空券、ツアーを提示する「アフィリエイト」と、旅行計画や見込み顧客リストを活用した「リバースオークション(競り下げ)」の2つによって収益化したい考えだ。ゆくゆくは、空き部屋シェアサービス「Airbnb」の部屋も提示するなど、消費者と宿泊施設を直接つなぐ取り組みも進めたいとした。

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