Appleがバッテリ部門を新設するために、電気自動車(EV)向け電池メーカーのA123 Systemsから複数の上位エンジニアを引き抜いたとして訴えられた。
リチウムイオンバッテリを製造するA123 Systemsが2月にマサチューセッツ州連邦裁判所に提出した訴状によると、Appleは2014年6月ごろ、中核的な開発および試験業務に従事した5人のA123 Systems従業員を引き抜くために、「積極的な活動」を開始したという。
A123 SystemsはAppleと5人の元従業員を訴えている。訴状には、「Appleは現在、A123とまったく同じ分野で事業を展開するための大規模なバッテリ部門を構築中である」とも書かれている。Appleが電気自動車の開発を模索していることを示す証拠がまた1つ示された格好だ。
A123 Systemsのホームページによると、同社は「電気駆動車両のための高度なエネルギー貯蔵」を含む、多様な商業および産業用途向けにエネルギー貯蔵システムを開発し、世界のどのメーカーよりも多くの輸送バス用リチウムイオンハイブリッドシステムを構築してきたという。2001年創業で、2000人の従業員を擁する。
Appleにコメントを求めたが回答は得られなかった。また、A123 Systemsの広報担当者に連絡をとることはできなかった。
Appleの電気自動車開発をめぐっては、カメラを搭載したミニバンが公道を走っているのが目撃され、同社が自動運転に対応する電気自動車の開発に着手しているとの噂が流れている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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